作業療法士を目指す方へ

作業療法士になるためには

STEP 1

養成校入学

養成校受験資格は高等学校卒業者(卒業見込みを含む)または高等学校卒業者と同等以上の学力があると認められた方が対象となります。

STEP 2

学内授業・臨床実習

初年次は、教養科目(哲学・文学・心理学・統計学・英会話・教育学など)や、基礎科目(解剖学・生理学・運動学・多職種連携など)を中心に学びます。学年の進行に伴い専門基礎科目(外科学、内科学、脳神経学、整形外科学、薬学、栄養学、リハビリテーション医学など)や専門科目(作業療法概論 、地域作業療法、小児作業療法、身体作業療法、精神科作業療法、評価学、日常生活活動学など)を学びます。学校で身につけた知識や技術を、病院や施設で作業療法を見学したり、作業療法を補助的に実施する実習(臨床実習)に参加したりする事で、実際に対象者に提供する経験を重ねます。卒業までに合計56ヵ月の臨床実習で実践力を身に付け、最終学年で国家試験の合格を目指します。

STEP 3

卒業・国家試験

養成校を卒業すると国家試験の受験資格が得られ、国家試験に合格すると厚生労働省より作業療法士の免許が与えられます。国家試験は,毎年3月に実施されます。試験は,基礎医学・臨床医学と作業療法の専門知識・技術について行われます。

Q&A

Q

作業療法士はどのような所で働いているの?

作業療法士の約7割は病院、診療所などの医療施設で働いており、その他介護老人保健施設や肢体不自由児施設などの保健・福祉領域、地方自治体や保健所などの行政機関などで働いている作業療法士もいます。

医療をはじめ、保健、福祉、教育、職業領域と幅広い分野に作業療法士は関わっています。子どもからお年寄りまで、体やこころに障がいのある人、またその危険性がある人を対象としています。

Q

作業療法と理学療法はどうちがうの?

どちらも障がいをもつ方に対し、リハビリテーションを行います。
理学療法の対象は身体(からだ)に障がいをもつ人で、その方々の基本的動作能力(主として運動機能)の改善を目的にしています。

作業療法の対象は身体(からだ)に障がいをもつ人はもちろん、精神(こころ)に障がいをもつ人も作業療法の対象です。

日常生活の諸動作や仕事・遊びなど人間の関わるすべての活動を「作業活動」と呼び、作業療法士はその作業活動を治療や援助、指導の手段として用います。その人らしい主体的な生活を取り戻すため、作業療法士は「からだ」と「こころ」両面に働きかけて、リハビリテーションを行います。

県内での施設見学を希望される方

琴の浦リハビリテーションセンター 作業療法室内
和歌山県作業療法士会 事務局
担当:明間

E-mail:jimu@wakayama-ot.jp